【止 水】
TACSS工法で用いる薬液はポリイソシアネート化合物(ウレタンポリマー)を主成分とす
るもので、ほとんど水に溶けませんが、水と接触すると固結反応を起こします。
水に接触した薬液は、水自身が硬化剤の役割を果たして、強固なポリ尿素ゲル(ウレ
タン樹脂)を形成します。
注入された薬液は、水に溶けないため地下水によって稀釈されず、地下水と接触した部
分から、所定の時間経過に従って順次反応をはじめ、炭酸ガスを発生して浸透を促進し
ながら最終的に全量がゲル化し、注入量の数倍の固結体が得られます。
生成されたゲルは、ウレタン樹脂特有の強い接着性によって土粒子を相互に強く接着さ
せるため、高強度で止水性の高い固結体や止水層が形成されます。
ゲルは疎水性で水に溶けださないため、地下水に影響されず、地下水に影響を及ぼす
こともありません。このようにTACCSは、未反応薬液の段階でも、またゲル化後の段階
でも地下水を汚染することなく、優れた性能をを発揮します。 1 |
●特 長 |
- 構造物や地中の水と反応し、膨張します。
- 膨張して微細なひび割れに浸透し、止水します。
- 反応硬化後は収縮せず、化学的に安定しています。
- 構造物の表面部分だけでなく、内部の空隙を完全に閉塞します
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≪ 薬液と固結物の特性 ≫
≪ 薬液のグレードと性能 ≫
≪TACSS工法による構造物の止水効果 ≫
TACCSS工法による構造物の漏水部止水工法は、厳しい評価基準をクリアできる優れ
た性能と、数10万件を超える実績があります。
従来の止水工法と異なる点は、ひび割れの表面部分のみをシールするのではなく、構
造物内部に発達した細かい水の通り道まで完全に閉鎖してしまうところにあります。
また、地下壁のように地盤と接している場合は、水の入口となる地盤までも固めて遮水
壁をつくるため、大深度構造物などの高水圧の地下水も遮断できます。
さらに施工面では、加水反応型薬液であるため、ひび割れが面が濡れていても、水が
流れていても施工でき、ひび割れ部が乾燥するのを待つ必要がありません。
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●屋上、床、外壁 |
外壁、厨房・浴室などの床、屋上からの漏水に対しては、薬液の漏出個所をシールして、
ひび割れ内部を薬液で充填して止水します。 |
●地 下 構 造 物 |
高い地下水圧のかかる地下構造物はひび割れ内だけでなく、外の地盤も固めて遮水壁
を作るため、完全な止水ができます。 |
≪止 水 性 能 ≫
≪薬液も固結物も無公害 ≫
注入薬液が地下水の汚染することなく、人体に影響を及ぼさないためには、次の条件
をすべて満たす必要があります。
●薬液を構成する成分が地下水に溶けない。
●薬液を構成する成分が安全なものである。
●固結物に接触している地下水に有害な成分が溶け出さない。
●薬液の固結物が安全なものである。
TACCS工法で用いるポリイソシアネート化合物(ウレタンポリマー)は、これらの条件をすべて満
たしています。 |
1.薬液を構成する成分が水にほとんど溶けません。
薬液を構成する成分の水中融解性は、100gの水にわずか0.01gときわめて難溶性
です。
2.薬液の構成成分は無害です。
薬液の主剤を構成する成分は急性毒性値LD50の評価では、すべて「実際上無毒
〜無害」のクラスのものであり、触媒の中にわずかに含まれる塩基性有機化合物
だけが「わずかな毒性」に分類されていますが、これも食塩、酢酸の10%水溶液に
相当する程度で、しかも使用量は主剤の1〜5%ときわめて少量です。
3.固結物に接触している水に有害性分が溶け出しません。
薬液のゲルに接触した水について、(財)日本食品分析センターに水質分析を委託
した結果、すべて上水基準に適合することが実証されました。
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≪耐 薬 品 性 能 ≫
酸性水・アルカリ水・塩水中に浸したものは28日を経過してもフリーフィルムの引張強さ に変化はみられなかった。
このことより、酸・アルカリ・食塩水に対して十分耐久性はあると考えられます。
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●適用事例 |
- 地下構造物、ボックスカルバート、地下室等の漏水止め。
- 埋設管の浸入水の止水。
- コンクリート構造物のクラックからの漏水部止水。
- 窓廻りの漏水部止水。
- 屋上の漏水部止水。
- 山留めからの漏水止め。
このほか、多数の事例がございます。 |
ホルムアルデヒドについて |
(財)日本塗料工業会の試験で何ら問題ありません。 |
◆ 水は必ず止まります ◆
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